サバイバルレーサーの軌跡【後編】
サバイバルレーサーの軌跡【前編】の続きのお話です。
前回、岬町まで自分を追い込む旅に出た僕。しかし帰りは自分に甘え、わざわざ負荷をかけた10キロのダンベルを置いてきてしまったのです。
後悔に押しつぶされそうだった僕は、一週間反省をし続けました。仕事でミスをしても何も感じません。
頭にあるのはただ一つ。
生まれてきてごめんなさい。
人間こうなってしまうとお終いです。
浦安鉄筋家族を読んで元気を出しましょう。
お気に入りは大沢木大鉄(主人公のお父さん)
尊敬できるクズ野郎です。
元気が出た僕は、土曜日に長袖のサイクルジャージを買ってしまいました。
クレジットカードがあれば怖いものなどありません。
早く着たくて我慢できない僕は、急いで家に帰り、お風呂から出ると新しく買ったジャージを早速着ました。もちろんヘルメットからビンディングシューズまでフル装備です。
そのままガラスに映った自分を眺め、気づけば1時間ほど経過していました。
そんな僕は27歳。一応社会の歯車の一部です。
体は大人、頭脳は子供、その名も名探偵コn
日曜日、気を取り直して岬町にダンベルを取りに行くことにしました。
改めて岬町の場所
おニューのジャージを着てルンルン気分で出発です。
一度行ったからか、最初ほどのしんどさは感じませんでした。
おそらく、サイヤ人は一度死にかけるとパワーアップするからです。
特に何事もなく前回の海岸に到着し、ダンベルとも一週間ぶりのご対面を果たしました。
雲行きも怪しくなってきたので急いで帰りましょう。
途中から雨が降りだし、ジャージを汚したくない一心で走り続けました。
大阪市から豊中市内に入ったところでひと波乱。
橋の上でスリップしてしまいました。
スローモーションで左に倒れる自分。
絶対にジャージは汚せません。
左手で地面を受け止め、左足でスライディングしながら体制を保ちます。
無論右手は自転車を守るためにしっかりハンドルを握ります。
これ以上車体を削るわけにはいきません。(7月のやばかった時参照)
それよりも、このジャージを着たまま地面に倒れるわけにはいきません。
倒れるんだったら着替える時間を少しください。
奇跡的に倒れることなく受け身を取ることが出来ました。ジャージも汚れていません。
しかし、手袋と左足小指の突き指という代償と引き換えです。
僕にとって怪我は代償ではありません。神様からのプレゼントです。
この怪我を理由に仕事を休むことが出来ます。
当たり前ですが仕事を休めることはなく、いつも通り泣きながら仕事に向かいました。
以上、3月初旬の出来事でした。
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